【楽天】ドラ1松井裕12回0封!58年ぶり高卒開幕投手も!

スポーツ報知 3月14日(金)7時2分配信

 ◆オープン戦 オリックス0―3楽天(13日・京セラドーム大阪) 楽天のドラフト1位・松井裕=桐光学園高=が、またも“零封投球”を披露した。オリックスとのオープン戦に先発し、5回2安打無失点。5回にはプロ初の満塁のピンチを切り抜け、これでオープン戦3試合、12イニングを投げて失点ゼロだ。試合後、星野監督は「今日みたいなピッチングをすると、冗談じゃなくなってくる」と、開幕投手への大抜てきを想定していることを改めて明言した。

 ゼロに抑えたい一心で、松井裕がギアチェンジした。

 5回2死満塁。初回、先頭で左中間二塁打を許しているヘルマンに対して、初球から連続ストライクで1ボール2ストライクと追い込み、最後は外角いっぱい、142キロの直球で二ゴロに仕留めた。ベンチに戻る全力疾走が手応えの証しだ。2死走者なしから四死球と安打で招いたピンチ。「ボール自体は悪くなかったので、四球を出してしまったけれど切り替えて、ヘルマンさんを全力で打ち取りに行った」。強気でオープン戦打率3割8厘の助っ人を仕留めた。

 プロ初失点をことごとく防いだ。初回、ヘルマンに三盗を許して1死三塁とされたが、T―岡田を二ゴロに、4番・竹原は初球、136キロの直球で二飛に打ち取った。同じストレートでも最速(145キロ)と10キロ近い球速差をつけ、オリックス打線を翻弄した。

 「点を与えたくない。100%の中でも(さらに)気持ちが高ぶる、というのはある」と、得点圏に走者を背負ったときの心境を明かした。2~4回はベンチ前で円陣を組み、気合を入れる敵を尻目に3者凡退に抑えた。これでチームはオープン戦8連勝。ルーキー左腕は2勝目を挙げ、3試合で計12回を投げて6安打無失点、12奪三振と“零封ゲーム”を続け、防御率トップに立っている。

 試合後、星野監督は開幕ローテーションに関して「入ってくるわな。それも上の方で」と、チームの高卒新人では田中将大以来となる開幕先発陣入りを断言。注目の開幕投手についても「今日みたいなピッチングをすると、冗談じゃなくなってくる」と続けた。

 開幕投手争いのライバル・則本、美馬は、ともに15、16日のヤクルト2連戦(静岡)で登板予定。松井裕の次回登板は21日からの中日3連戦(ナゴヤD)が有力だ。28日の西武との開幕戦(西武D)前、最後のオープン戦マウンドとなるが、先輩2投手の内容次第では、球団初の高卒ルーキー開幕投手誕生が、ここで決まるかもしれない。

 「それ(開幕投手)は周りの人が言ってくれているだけ。まずは開幕ローテに入るために、ゼロという形でアピールしたい」。本人はあくまで冷静だが、ゼロ行進を続ければそれだけ、快挙が近づいてくることも確かだ。

管理人コメント
開幕投手は則本投手が一番手でしょうが、新人投手の松井投手の開幕もあるかもしれませんね。

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