田中将、メジャー2勝目で日米30連勝 圧巻の8回10K無失点も「完璧ではありません」

デイリースポーツ 4月17日(木)8時15分配信

 「ヤンキース3-0カブス=ダブルヘッダー第1戦」(16日、ニューヨーク)

 ヤンキースの田中将大投手(25)は16日(日本時間17日)、メジャー3度目の先発となるカブス戦で8回を投げて2安打10奪三振1四球で無失点に抑え、2勝目を挙げた。2戦連続2桁奪三振、メジャー自己最多107球の力投で本拠地初勝利。楽天時代から続いている自身の連勝記録も「30」に伸ばした。

 先発する予定だった前日の試合が降雨中止によるスライド登板。初めてのデーゲーム、体感温度2度という負の条件が重なったマウンドでも田中将は動じなかった。

 一、二回はいずれも1死から走者を出したが後続をピシャリ。三回以降は4イニング連続三者凡退。最後のイニングとなった八回も3人で片づけると、グラブを何度も叩きながらマウンドを降りた。

 許した走者は四球と2本のヒットによる3人だけ。ヒットはいずれもバントだった。二回の1本目は、今季から導入されたビデオ判定で「アウト」から「セーフ」に転じたもの。七回の2本目は左の主砲リッツォが、ヤンキース内野陣が右側にシフトしたことでがら空きになった三塁側へ転がしたものだ。

 「まあまあいい形でいい結果を出せたことはよかったです」。試合後は表情を緩めた田中将だったが、「結果的にゼロに抑えることができましたけど、完璧ではありませんし、そこまでよかったかというとどうなのかなというのもある」と満足感にどっぷり浸る様子はない。

 過去2試合はいずれも序盤に失点。この日の登板前に自ら挙げていた課題もしっかり克服した。「110球以上は投げさせない」(ロスチャイルド投手コーチ)というチーム方針から初完封はお預けとなったが、「1つの完封より1年通して仕事をすることの方が大事だと思うのでそのこだわりは全然ない」ときっぱり。中継ぎ陣を温存したいダブルヘッダーの1戦目にしっかりその役目を果たし、「早々(そうそう)に先発が崩れるわけにはいきませんし、そのへんの仕事もできてよかった」と言った。

 ヤンキース広報部によると、デビュー3試合の奪三振数「28」は球団新記録。ヤンキースの投手で8回を投げて2安打以下、2桁奪三振で無失点に抑えたのは、サイ・ヤング賞5回のランディ・ジョンソンが05年7月26日のレッドソックス戦で記録して以来、9年ぶりだという。「まだまだ甘いボールがあったので、厳しく投げられないといけない。今日は痛い目に遭いませんでしたけど、よりいいものを求めてやっていきたい」。田中将が投げるたびに快記録を生み出していく。

管理人コメント すばらしい内容でしたがまだ完璧ではないらしいですね。完璧といえる日を楽しみに待っています。自身の連勝記録も途絶えてませんでしたね。いろいろと楽しみです。

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